サウナ、ビール、胃潰瘍。

周知の事実、人間には何かを始めるのに良いタイミングが年に2回くる。

 

だが、多くの人間は怠惰に作られているので、

 

1月1日に重い腰を上げてスタートし、正月休みと共に辞め、

3月半ばにふと思い出し、4月1日から急かされるように再スタートし、

ゴールデンウィークを挟んで辞める。

 

これを死ぬまで繰り返す事を人生という。

 

 

せっかく4月1日だし、何か始めようと思い、

ブログを開設してみたはいいが、

なんか疲れるし、だるいし、思ったより書く事もないからやめたい。

 

自分の興味の赴くままに知識を取り入れ、それを使って自分の人生を切り開く。

そんな人間になりたかった。

 

やりたい事はいっぱいあるけど、続かない。

 

気がつけばスマホのスクリーンタイムを伸ばすだけの毎日。

 

そんな自分を変えたくて、私はアイドル養成所「ピロートーク」の門戸を叩いた。

 

東京には当たり前のように可愛い子がうじゃうじゃいる。

女は度胸と愛嬌。

故郷の青森を発つ時、お母さんが大きな塩むすびと一緒に渡してくれた言葉。

それでも自分の存在価値の低さと、承認欲求の高さとの乖離が、私を内側から壊していく。

ある程度グループの人気が出てきても、それは一際目を引くあの子のおかげで、

私のSNSフォロワーはちっとも伸びやしない。

あーあ。私にもカリスマ性と華があればな。

家賃だけは無駄に高い甲州街道沿いのチンケなアパートじゃなくて、

六本木の割と静かで綺麗なマンションに住ませてもらえたのかな。

業務スーパーの上州高原鶏胸肉じゃなくて、

知らないおじさんと回らない寿司を食べれたのかな。

結局東京に来てからは、数回原宿で遊んだだけで、

なんか疲れそうだから六本木も中目黒も麻布も行ったことはない。

初めて行く時は、業界人のパーティーにお呼ばれした時って決めているけど、

そんな機会は来ないのかもしれない。

プライベートでも業務スマイルが出るようになったのはいつからだっけ。

全部を置いて青森を飛び出してきたけど、東京ではなにも拾えないどころか、

自分の笑顔すら無くしてしまった。

寛太、元気かな。

青森に残って一緒に農家を手伝えばよかったかな。

もう疲れちゃった。

 

 

 

そうして私は真の眠りにつき、

人類の起源に忘れてきたはずの神と同一なる姿へと変貌した。

ああ。東京。

何もかも飲み込み尽くし、されども飽き足らず、日本中に触手を伸ばし、

この地の全てを覆い尽くすまで止まることを知らない醜き獣よ。

情状酌量の余地などとうに無く、未来永劫消し飛ぶがいい。

 

破道の九十六  一刀火葬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、朝からなにも食べずにサウナにいった。

 

サウナ10分、水風呂2分、外気浴15分を3セット。

 

極限まで脱水させた体に生ビール大ジョッキを流し込んでやった。

 

空きっ腹すぎて胃痛が痛かったです。

 

 

 

おわり